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6.272025
日頃の成果を発表!バレエの発表会について知ろう!

バレエの発表会は日頃の練習の成果を発表する場です。
バレエを始めたばかりという方は発表会を楽しみしている方も多いでしょう。
発表会にはいつもの練習と違った持ち物を用意したり、練習内容も異なります。
今回はバレエの発表会について紹介します。
初めての発表会を迎える方や、これから発表会への出演される方は参考にしてみてくださいね!!
バレエの発表会とは
バレエを習っている方の中には発表会を目標に頑張っている方も多いのではないでしょうか。
基本的に教室に所属する生徒がほぼ出演します。
そのため、小さな子どもから大人クラスの方々まで、幅広い年齢層が出演することも。
教室の方針やカラーによって内容が異なりますが、ここでは発表会の具体的な内容や開催頻度、費用などについて紹介します。
発表会の内容
発表会の内容は教室の規模によっても異なります。
人数が多い教室では全幕公演を行ったりもしますが、三大バレエや古典バレエの有名な場面を抜粋する構成の場合も多いです。
また、大体が第1部〜第3部くらいの構成で、クラシックバレエからオリジナル作品など様々な演目を披露し、観に来てくださる方々が飽きないよう工夫されています。
【定番の演目/三大バレエ】
- くるみ割り人形(全2幕)
あらすじ
クリスマスの夜にくるみ割り人形をプレゼントされた主人公のクララ。
その夜、クララはくるみ割り人形と共にお菓子の国を旅します。
発表会の場合
発表会では2幕のお菓子の国のシーンがよく使われます。
ロシアの踊り、アラビアの踊り、中国の踊り、フランスの踊り、花のワルツなど華やかな各国の踊りが魅力です。
国はお菓子で表現されることもあります。
- 白鳥の湖(全4幕)
あらすじ
ジークフリート王子はお城で開かれる舞踏会で花嫁を選ぶよう女王(母)から言いつけられます。
憂鬱な気持ちで出かけた湖畔で、悪魔の呪いによって白鳥にされたオデット姫に出会い恋に落ちます。
「真実の愛を誓う男性だけが、この呪いを解くことができる」と語るオデット姫でしたが・・。
発表会の場合
発表会では2幕のジークフリート王子とオデット姫が湖畔で出会うシーンが多く使われます。
一糸乱れぬコールド(群舞)の白鳥たちにも注目です。
- 眠れる森の美女(全3幕)
あらすじ
美しいオーロラ姫は16歳の誕生日に悪の妖精カラボスの呪いがかかった紡錘(つむ)の針を触ってしまい100年の眠りにつきます。
リラの精によって導かれたデジレ王子がカラボスに打ち勝ち、真実の愛によって目覚めることができたオーロラ姫。
そして、2人の結婚式は盛大に行われます。
発表会の場合
発表会ではよく3幕のオーロラ姫とデジレ王子の結婚式に招かれた宝石の精や童話の主人公たちが祝福しにやって来る様子が演じられます。
※設定や結末はバレエ団によって異なります。
【その他の古典バレエ】
・ドンキホーテ
・シンデレラ
・コッペリア
三大バレエからは外れますがプロのバレエ団でもよく公演がある有名な演目です。
有名なヴァリエーションも多く含まれる演目ですので、憧れている方も多いかもしれないですね。
発表会の開催頻度
所属する教室にもよりますが、1〜2年に1回ほどのペースで開催されることが多いです。
発表会への参加は「所属していれば絶対に参加」というようなところから、「都合によって選べる」・「できる限り出ましょう」など教室により様々。
通常のレッスンが発表会へ向けた特別レッスンに変わる場合もあるので、お子さんと保護者の方がよく話し合って参加を決めるのが好ましいでしょう。
発表会の費用
何かとお金がかかるイメージのあるバレエですが、発表会ともなるとどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
気になる方は、下記の発表会にかかる費用のリストを参考にしてみてください。
発表会費用リスト
・参加費
・レッスン代(通常レッスンよりレッスン時間が増える場合も)
・衣装代
・用品代(新品のタイツやボディファンデーション、指定のシューズ等)
発表会費用のトータルは教室により異なりますが、数万円から数十万円ほどと金額の幅が大きいです。
参加費やレッスン代は何曲踊るかによっても変わることがあり、小さいうちは1〜2曲程度の出番という場合がほとんどです。
発表会の練習について
通常のレッスンに加えて発表会の練習をしたり、本番が近づくにつれ発表会の練習の比率が増えていったりします。
また、舞台に立つためのリハーサルもあります。
体力や気力が必要となるので、あらかじめ発表会の練習の内容について知っておきましょう。
どのくらい必要!?発表会の練習量
ほとんどの場合、半年から1年ほど前に発表会開催のお知らせがあります。
お知らせがあった後には踊りの振り付けが始まります。
振り付けは通常レッスン中の時間に行われることもあれば、別日に設けられることも。
また、「成果を人に観てもらう」ことが目的なので「人に観せられる」くらいのレベルまで踊り込みの練習をします。
もちろん、本番に一番良い状態で練習の成果を発揮できるのが一番なので、追い込みすぎもよくありません。
半年から1年と長い時間を使って舞台を作り上げるので、怪我や病気のないようコンディションをよく保つことも発表会を成功させる鍵となります。
舞台に立つために必要なリハーサル
発表会の練習では、バレエの舞台に立つ為に必要なリハーサルが行われます。
例えば、衣装や照明といった通常の練習では経験のないこともあります。
下記に舞台に立つ為に必要なリハーサルを1つ1つ解説していきます。
衣装合わせ
本番で着る衣装を試着し、実際に踊ってみて問題がないか確かめます。
バレエの衣装に憧れている方にとって衣装合わせは待ちに待った瞬間かもしれませんね。
実際に衣装を着てみると、さらにやる気もアップしそうです。
照明合わせ
バレエの舞台では衣装の色や演目のシーンによって照明がつきます。
どのシーンでどの照明にするか決める日が照明合わせです。
照明合わせには、舞台監督さんや音響の方がお稽古場や本番で使うホールの方が来てくださり、照明の色や背景、音出しや幕の上げ下ろしのタイミングなどを決め確認してくれます。
行われる時期は大体が本番の3ヶ月から1ヶ月前で、発表会の参加者全員が出席しなければならない場合が多いので、いつ行われるかは要確認です。
※欠席した場合は代役を立ててリハーサルをしたりします。
※照明合わせは全演目を通します。さらに、打ち合わせや確認事項をチェックしながら行われるので結構長い時間がかかる場合も。
ゲネプロ
ゲネプロとはドイツ語で通し稽古を意味する「Generalprobe(ゲネラールプローベ)」を日本語で略した表現です。
さらに略した「ゲネ」と呼ばれることも。
バレエに限らず、クラシックコンサートやミュージカルといった舞台でも使用されている言葉です。
衣装・照明・音響など本番と同じ状態でノンストップで踊ります。
ゲネプロは本番直前に行われ、発表会当日も行われることもあります。
※基本的には1〜2回ですが、確認事項が多い場合や未熟な部分が多いと実施回数が増えることも。
憧れのチュチュ!発表会の衣装について
バレエを習っていたら、一度は着てみたいのがチュチュではないでしょうか?
衣装は、衣装合わせまでに先生が用意してくれる場合がほとんどです。
下記にバレエの衣装について詳しく解説していきます。
衣装をレンタルor購入or手作り
衣装は前述の通り先生が用意してくださることがほとんどです。
用意の仕方は様々でレンタル・購入・手作りの3つのパターンがあります。
レンタルの場合
衣装の用意の仕方で一番多いのはレンタルです。
バレエ衣装を取り扱っている業者にレンタルしたり、教室が所持している衣装を借りたりします。
購入の場合
小さい子はあまりないかもしれませんが、サイズがあまり変わらない大人やコンクールなどで同じ演目を踊る回数が多いといった理由から購入するパターンもあります。
シンプルなチュチュを購入し、スパンコールやラインストーンで飾り付け、オリジナルの衣装を作製することもあります。
手作り
小さい子どもの演目はクラシックバレエだけではなく、オリジナル作品で踊ることもあるのでチュールやサテンといった生地を使用し手作りする場合もあります。
また、男子の場合はレンタルに衣装が少ない・ない場合があるのでその際は手作りすることも。
どうやって着る?衣装の着方
バレエの衣装がどうなっているのか知らないという方も多いでしょう。
先生が必要なものを指定してくださったり用意してくださることがほとんどですが、自分で用意する際は下記のものが必要です。
参考にしてみてください。
衣装を着る際の順番は
- アンダーショーツをはくorボディファンデーションを着る(アンダーウェア)
- タイツ
- ステージショーツ(衣装にショーツ部分がない場合)
- 衣装を着る
小さな子はボディファンデーションを着ないこともありますが、汗をかいたり汚しても衣装は洗濯できないので衣装への汚れを防ぐためにも着ることをオススメします。
また、上記のように衣装を着る前に着るアンダーウェアなどが多いので着る順番をよく把握し衣装を着る練習をしてみるのも良いでしょう。
バレエの発表会保護者のお手伝いリスト
バレエの発表会は出演する子どもの練習やリハーサルが増えて、普段よりもやることも多くなるのですが、実は保護者もお手伝いをすることがいくつかあります。
下記に保護者のお手伝いリストと、その詳細を紹介します。
- 衣装のムシ(ループ)つけ
- サテンシューズのリボンの結び方
- 本番当日のお手伝い
中高生のお子さんは自分で用意できることもありますが、小さいお子さんは裁縫が難しい場合も。
針やライターなどを使用することがあるので、保護者の方がお手伝いしてあげてくださいね。
衣装のムシ(ループ)つけ
バレエの衣装を扱うのが初めての場合、「衣装にムシをつけて」と言われてもわからないですよね。
ムシは衣装のフォックをかける部分を糸で作ることをいいます。
衣装合わせで衣装の上半身部分が大きすぎたり、小さすぎたりした場合に背中部分のフォックをかける位置を自分で作って調整します。
作り方は下記の動画を参考にしてみてください。
参照:バレエ衣装のムシの作り方
※ムシつけは慣れない場合、時間がかかってしまうことも。
時間に余裕を持って行いましょう。
サテンシューズの結び方
普段バレエシューズを履いて練習している小さな子の場合、本番ではサテンシューズを履くことが多いです。
サテンシューズはトゥシューズのリボン部分と同様に足首に巻きつけて履きます。
その際、小さな子はリボンが余ってしまうことがあるので足首に巻き、リボンを結び終わったら余分な部分をカットします。
リボンのカットした先はほつれやすいので仕上げにライターで軽く炙ります。
参照:[シューズについて]発表会の衣裳&アイテム – バレエ
本番当日のお手伝い
バレエの発表会当日は保護者の協力が必須です。
当日は保護者が発表会の運営をお手伝いする教室がほとんど。
運営は各係に分担されており、受付係、お花や祝電係、贈り物管理係、楽屋係などがあります。
発表会を滞りなく開催するために、保護者のお手伝いは重要な役割を果たします。
各係の仕事内容は教室に確認してみてくださいね。
まとめ
初めての発表会で右も左もわからないという方も多いでしょう。
紹介した通り通常のレッスンとは違うことがたくさんあります。
練習量も増え、長時間のリハーサルもあるので、親子共々、体力と気力は必要かもしれません。
しかし、発表会に出たことで得られる達成感は何ものにも代え難い経験となります。
しっかりと準備をして、素晴らしい本番を迎えられるよう願っています。
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