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信じていれば夢は叶う!!夢と魔法がつまったバレエ作品『シンデレラ』の全幕を徹底解説!

ディズニーのアニメーション映画が有名で人気のある『シンデレラ』ですが、バレエ版の『シンデレラ』も人気があり、様々なバレエ団が公演を行なっています。

バレエ教室の発表会でも演目に選ばれることも多いですよね。

今回はそんな『シンデレラ』のあらすじやみどころ、登場するヴァリエーションなどを紹介します。

バレエ版『シンデレラ』の全幕公演を観てみたい方や、これから『シンデレラ』の演目を踊る予定のある方などは参考にしてみてくださいね!!

『シンデレラ』について知ろう!!

よく知られている童話『シンデレラ』が元になっていますが、同じく有名なディズニー作品とは異なる人物も登場するバレエ版『シンデレラ』

そんな、バレエ版『シンデレラ』の概要や登場人物を紹介します。

『シンデレラ』の概要

『シンデレラ』(英語: Cinderella)は、ロシアの作曲家であるセルゲイ・プロコフィエフが作曲したバレエ音楽です。

また、そのバレエ音楽を用いたバレエ作品となっています。

物語の元となっているのはフランスの詩人シャルル・ペローの童話集の中の童話『シンデレラ』です。

『シンデレラ』の初演が行われたのは、1945年11月21日、モスクワのボリショイ劇場。

ディズニーのアニメーション映画『シンデレラ』が公開されたのは1952年なので実はバレエ版の方が早く世に出ていたのですね。

初演の際の台本はニコライ・ヴォルコフ、振付はロスチスラフ・ザハロフ、主演のシンデレラ役はガリーナ・ウラノワが演じました。

初演は大成功し、作曲者のプロコフィエフは1946年にソビエト連邦における国家最高賞である、スターリン賞を受賞しました。

登場人物

『シンデレラ』には個性豊かな人物が登場します。

主な登場人物の一覧をご覧ください。

・シンデレラ…物語の主人公、継母・義姉らと暮らしている

・継母…シンデレラと暮らすいじわるな継母、シンデレラを召使いのようにこき使っている

・2人の義姉…継母の実娘、継母とともにシンデレラをいじめる

・仙女…シンデレラに魔法をかけて助けてくれる魔法使い

・王子…城の王子様

・四季の精…仙女とともに現れる春・夏・秋・冬の精、それぞれの季節を踊りで表現する

四季の精といった、よく知られているディズニー版にはない登場人物も登場します。

ディズニー版の魔法使いはバレエ版では仙女にあたります。

『シンデレラ』第1幕

第1幕ではシンデレラの置かれている状況や、シンデレラの心情などが描かれています。

バレエ版『シンデレラ』のあらすじやみどころ、登場するヴァリエーションを紹介します。

『シンデレラ』第1幕のあらすじ

バレエ版『シンデレラ』はシンデレラが住む家から始まります。

そこにはシンデレラを召使いのように扱う継母や義理の姉たちも一緒に暮らしていています。

いつものようにシンデレラは、掃除や家事といった雑用を命じられています。

一方で、継母や義理の姉たちはお城で開かれる舞踏会の準備で大忙し。
ダンスのレッスンや舞踏会へ着ていくドレスを仕立てたり、シンデレラには見向きもしないのです。
そこへ、物乞いをする老婆が現れ、シンデレラはその老婆に親切に接しパンを恵んであげました。
準備を終えた継母と義理の姉たちは舞踏会へと出発。

しかし、舞踏会へ着ていくためのドレスがないシンデレラは一人ぼっちで留守番です。

留守番中にシンデレラは、自分が舞踏会で踊っている様子を想像し1人で踊ります。

その時です!先ほどパンを恵んであげた老婆が美しい仙女となって現れたのです!!

仙女は親切に接し、パンをくれたお礼にと四季の贈り物をします。

四季の精たちは春・夏・秋・冬とそれぞれの美しい踊りをシンデレラに披露します。

そして、最後に仙女が魔法の杖を一振りした、その時、シンデレラの着ていた洋服はたちまち美しいドレスに変わり、カボチャは馬車に変身します。

仙女は「この魔法は12時には解けてしまいます。12時の鐘がなる前には必ず帰りなさい。」とシンデレラに告げます。

そして、シンデレラはお城の舞踏会へと旅立ちます。

『シンデレラ』第1幕のみどころ

継母や義理の姉たちから召使いのように扱われているシンデレラ。

シンデレラの義理の姉役は男性がトゥシューズを履いてコミカルな演技を見せるという演出もあり、そのコミカルっぷりを楽しみにしている人も多いほどです。

継母や義理の姉たちから仲間外れにされ舞踏会へも置いていかれてしまうシンデレラ。

1人でほうきを相手に舞踏会を夢見て踊りだします。

そんな、健気なシンデレラの様子がわかるのが1幕です。

このような状況であっても決して卑屈にならず、老婆に親切に接することができるシンデレラの心の美しさがわかるシーンです。

『シンデレラ』第1幕のヴァリエーション

バレエ版『シンデレラ』にはコンクールで使用されるヴァリエーションはあまりないものの、発表会や小作品集などではよく見かける有名なものが多いです。

『シンデレラ』第1幕に登場するヴァリエーション一覧は下記の通りです。

・シンデレラのソロ(ほうきで踊るシーン)

・四季(春・夏・秋・冬)それぞれのヴァリエーション

ヴァリエーションではありませんが、シンデレラが仙女や四季の精たちと踊る、賑やかなワルツも有名なシーンです。

見逃さないようにチェックしましょう!!

『シンデレラ』第2幕

シンデレラが憧れていた舞踏会に到着!

王子と出会うことはできるのでしょうか!?

バレエ版『シンデレラ』第2幕のあらすじやみどころ、登場するヴァリエーションを紹介します。

『シンデレラ』第2幕のあらすじ

お城では華やかな舞踏会が繰り広げられています。

そこへ、仙女の魔法のおかげで美しく変身を遂げたシンデレラが登場します。

あまりの美しさに継母や義理の姉はシンデレラだということに気がつきません。

それどころか、舞踏会に来ていたいた人たちもシンデレラの美しさに見惚れています。

そして、シンデレラと王子は出会い、お互いに一目見た瞬間から恋に落ちます。

王子はシンデレラに踊りを申し込み、2人は美しいパ・ド・ドゥを踊ります。
シンデレラが1人、留守番をしていた際に夢見ていた王子との踊りが現実に叶った瞬間でした。

シンデレラは仙女からの忠告を忘れ、王子との踊りに夢中になってしまいます。

そして、12時の鐘がなり始めます。

魔法が解けそうになり慌ててお城を後にするシンデレラは履いていたガラスの靴を片方落としてしまいます。

王子は、突然去ってしまったシンデレラの残されたガラスの靴を胸に、シンデレラを必ず探し出す決意をするのでした。

『シンデレラ』第2幕のみどころ

第2幕はとにかく華やかな舞踏会の様子が魅力です。

一人ぼっちで留守番をしていた際に夢見ていた、舞踏会での王子との踊りが、現実に叶った瞬間は見ている方も感動してしまいますね!!

シンデレラと王子のパ・ド・ドゥも見逃し厳禁です!

『シンデレラ』第2幕のヴァリエーション

一番のみどころといっていい程、美しい王子とシンデレラのパ・ド・ドゥ。

下記が『シンデレラ』第2幕に登場するヴァリエーション一覧です。

・シンデレラのヴァリエーション

・王子にヴァリエーション

第2幕のシンデレラのヴァリエーションは緩急のある美しいメロディーが特徴的です。

美しいシンデレラの様子が描かれていますが、美しいだけでなくテクニックの難易度が高いことでも知られています。

長さも2分近くあるので、主役にふさわしい難易度の高い踊りとなっています。

『シンデレラ』第3幕

ガラスの靴を残しお城を後にした、シンデレラ。

王子はシンデレラを見つけ出すことができるのでしょうか!?

バレエ版『シンデレラ』第3幕のあらすじやみどころ、登場するヴァリエーションを紹介します。

『シンデレラ』第3幕のあらすじ

シンデレラが残していったガラスの靴を手に、様々な国へ出かけシンデレラを探す王子。

ついにシンデレラの家に王子がやって来ますが、謙虚なシンデレラはガラスの靴の持ち主が自分であることを言いだせません。

そんなシンデレラをよそに、王子の結婚相手になりたい欲深い義理の姉たちは我先にとガラスの靴が自分のものであると主張します。

そして、代わる代わるガラスの靴を履こうとしましたが一向に履けません。

無理やり足をねじ込もうとする義理の姉たちを止めようとシンデレラが動いた、その時!

シンデレラのポケットからもう片方のガラスの靴がこぼれ落ちます。

舞踏会の時のような美しいドレスではなく、みすぼらしい格好をしていたシンデレラですが、王子はシンデレラに気づき舞踏会で恋に落ちた女性であることを確信します。

そして、2人は手を取り、めでたく結婚するのでした。

『シンデレラ』第3幕のみどころ

魔法が解けてしまったシンデレラに王子が気づくことができるかも重要なシーンですが、

ガラスの靴を必死に履こうとする義理の姉たちのコミカルな演技も、1幕に引き続き隠れたみどころの1つです(笑)

『シンデレラ』第3幕のヴァリエーション

バレエ版『シンデレラ』第3幕ではヴァリエーションはないものの、王子が各国をガラスの靴を手にシンデレラを探す際に出会う各国の踊りが披露されます。

・東洋の踊り

・シンデレラと王子のワルツ

バレエ公演について

日本ではバレエの公演に行くことはまだあまり馴染みがないかもしれません。

そのため、敷居が高いと感じてしまうことも多いようです。

しかし、実際は案外気軽に行けるものです。

バレエ公演の基本について紹介しますので、「バレエ公演に行ってみようかな」という方は参考にしてみてください。

バレエ公演のチケット

バレエの公演に行くには、まずチケットが必要です。

チケットの価格はオーケストラ付きの生演奏と、そうでない場合か日本のバレエ団か海外のバレエ団か、全幕公演か※ガラ公演かによって価格は変わります。

※ガラ公演とは各作品から抜粋されたパ・ド・ドゥや小作品を集めた公演のことです。

  • チケットの価格

チケットの価格は大体が3.000円から20,000円くらいの場合が多いです。

  • チケット(座席)の種類

座席は指定になっておりS席、A席、B席、C席のように分かれています。

会場にもよりますが、S席、A席は1階、B席、C席は2階や3階ということが多いです。

1階席は舞台が近く、ダンサーや衣装、舞台の背景など間近で舞台の細かいところまで観ることができます。

2階や3階席も舞台が遠くなってしまいますが、上から見えるので舞台の全体を観ることができるので意外とオススメです。

バレエ公演を観に行く時の服装

実は日本国内のバレエ公演ではドレスコードは決まっていません。

そのため、スーツやドレスなど普段よりドレスアップする必要はありません。

バレエ鑑賞は非日常を味わえる機会なので、せっかくなら少しおしゃれをして行くことをオススメします。

  • オススメの服装

男性 ジャケット、シャツ

女性 ワンピース、スカート(パンツスタイルでもOK)

お子さま (女の子)ワンピースやスカート(男の子)襟付きのシャツ、ポロシャツ等

※マストではありませんが綺麗めな服装がオススメです。

  • 持っていると便利なもの

・オペラグラス

ダンサーの表情や衣装等といった細かい部分も見ることができます。

・ブランケット

会場内は空調が効いている場合が多く、夏には冷房が強く感じることもありますのでブランケットがあると肌寒く感じる時にも安心です。

・A4サイズが入るバッグ

プログラムを購入したり、他の舞台のチラシをいただいたりするので、それらを入れられるA4サイズのバッグがオススメです。

これらのものは必須ではありませんが、持っていると便利なものですので参考にしてみてくださいね。

バレエ公演の鑑賞中マナー

バレエ鑑賞はマナーに厳しいイメージもあるかもしれません。

しかし、基本的に意識したいのは「他の観客の邪魔をしないこと」です。

具体的には下記のことに気をつけます。

・上演中に客席を出入りしない

・上演中にしゃべらない

・物音を立てないようにする

・スマートフォンなどの電子機器の操作(上演中は電源をオフにするのが安心です)

・客席での飲食

・身を乗り出して見ること(後ろの人が見えにくくなってしまうため)

バレエの公演は一度始まってしまうと休憩まで中に入れないこと・外に出られないこともあります。

遅刻してしまった時は休憩までロビーで待たなければならない場合もありますので、時間には余裕を持つようにしましょう。

まとめ

バレエ版『シンデレラ』はよく知られている童謡やディズニー版と同じように幸せな結末を迎える場合が多いです。

信じていれば夢は叶うと教えてくれる『シンデレラ』の舞台には勇気をもらえるはず!

人気のある演目なので『シンデレラ』を上演するバレエ団も多いです。

全幕公演を見る機会があれば、ぜひ足を運んでみてくださいね!!

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