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バレエの舞台に必須!?男性バレエダンサーについて知ろう!!

今やバレエスタジオはたくさんありますが、やはり男性より女性の方がバレエ人口が多いのが事実です。

そのためバレエを習っていても男の子や男性バレエダンサーが、まわりにいないという方も多いでしょう。

今回は数は少ないですが、バレエの舞台に必須の存在である男性バレエダンサーの気になるレッスンや舞台について紹介します。

女性ダンサーとの違いはある?男性バレエダンサーのレッスンについて

数自体が少ないので謎の多い男性バレエダンサーですが、レッスンにおいて女性との違いはあるのでしょうか?

男性バレエダンサーのレッスン着やレッスン内容について紹介します。

男性バレエダンサーのレッスン着

バレエのレッスンで女性の場合はレオタードにタイツ、バレエシューズが基本ですよね。

男性の場合はどうでしょうか?

男性バレエダンサーのレッスン着について紹介します。

バレエ用のTシャツ

男性の場合は※レオタードは着用しないので、トップスとボトムスが別れているスタイルがほとんどです。

そのため、トップスはバレエ用のTシャツを着ている方が多いようです。

バレエ用のTシャツは普通のTシャツに比べて厚手で、色は白・黒・グレーなどが定番の色になっています。

また、バレエ用ではなくても、身体のラインがわかりやすい野球で着るアンダーシャツをレッスン着にしている方もいます。

※男性がレオタードを着ることはありませんが、レオタードの太もも部分までつながったようなユニタードを着ることはあります。

男性用バレエのタイツ

前述のバレエ用のTシャツにバレエ用タイツを合わせる方が多いです。

男性用のタイツは女性用のものに比べて厚手になっています。

色はTシャツと同様に白・黒・グレーなどがあり、黒いタイツが定番のスタイルとなってます。(海外ではグレーのタイツが指定のバレエ学校などもあります)

また、タイツ以外のボトムスで着用されているのはレギンスです。

長さも、その方の好みにもよりますが膝上や3部丈ほどのものが着用されています。

男性用バレエシューズ

女性の場合はベージュのバレエシューズが定番となっていますが、男性はどうでしょうか?

男性の場合はタイツの色に合わせ、黒いバレエシューズを履く方が多いです。

しかし、女性と同様にベージュで履く方もいます。

履き方もタイツを着用し履く場合と素足で履く場合も。

自身が履き心地が良い、レッスンしやすいものがベターでしょう。

男性バレエダンサーのレッスン内容

舞台上で男性バレエダンサーを見る機会はありますが、なかなかレッスンを見れる機会は少ないですよね。

男性のバレエレッスンは基本的には女性と同じことが多いです。

バレエの基礎は同じなので、バーレッスンをしてセンターレッスンを行います。

異なる点はセンターレッスンで基本的には女性と同じ動きをしますが、ジャンプやターンといった男性特有の動きを取り入れる場合もあります。

普段のレッスンとは別に男性特有の動きに特化したボーイズクラスがあったり、舞台のレッスンではパ・ド・ドゥやヴァリエーションの練習を行うこともあります。

気になる衣装や役柄は!?バレエの舞台でのバレエダンサーについて

女性の場合、バレエの舞台衣装といえばチュチュですよね。

男性の場合はどのような衣装を着るのでしょうか?

また、男性はバレエの舞台においてどんな役柄があるのかについて紹介します。

男性バレエダンサーの衣装

男性のバレエ衣装といえばタイツですよね。

男性がバレエの舞台でタイツを履くのは「動きやすく、足さばきを美しく見せることができる」からというのが大きな理由です。

バレエの生みの親と言われているルイ14の時代には高貴な身分の男性はタイツに短いズボンを履いていました。

また、それ以前のルネッサンス期のイタリアでは男性バレエの衣装のような短い上着にぴったりしたタイツを履いていたので、その名残が男性バレエダンサーが着用する衣装になったといわれています。 

男性バレエダンサーの役柄

女性が主役である演目が多く女性メインの役柄が多いバレエですが、バレエの舞台に男性バレエダンサーは欠かせません。

男性バレエダンサーの役柄について紹介します。

役柄①王子様

バレエ演目の主役で多いのがお姫様ですよね。

お姫様には王子様が必須なので、バレエの演目には王子様も多く登場します。

王子様が登場するバレエ演目は下記の通りです。

・『白鳥の湖』ジークフリード王子

・『眠れる森の美女』デジレ王子

・『くるみ割り人形』コクリューシュ王子(金平糖の精と踊ります)

・『シンデレラ』王子

王子様の名前はバレエ団や上演される国によって異なる場合もあります。

そういった演出の違いもバレエ公演を楽しむ楽しみの1つですね。

役柄②村人

王子様の次に多いのは村人の役です。

村人といってもお話の主役であることが多いです。

男性ダンサーが演じる村人は下記の通りです。

・『ドン・キホーテ』バジル

・『ジゼル』ロイス(実は貴族のアルブレヒト)

・『コッペリア』フランツ

・『ラ・シルフィード』ジェームズ

役柄③その他

王子様や村人以外には海賊やおとぎの国のブルーバード、主役の友人役などがあります。

王子様や村人以外のその他の役柄は下記の通りです。

・『海賊』コンラッド(海賊の領主)/ビルバント(コンラッドの友人)/アリ(コンラッドの忠臣)

・『眠れる森の美女』ブルーバード(フロリナ王女と共にパ・ド・ドゥを踊ります)

・『ドン・キホーテ』エスパーダ(闘牛士)

・『白鳥の湖』王子の友人

・『眠れる森の美女』4人の王子候補

有名な男性バレエダンサーはやっぱりあの人!?日本と海外のバレエダンサーを紹介!!

圧倒的に女性の方が多いバレエ人口ですが、有名な男性バレエダンサーも数多くいらっしゃいます!

日本と海外の有名男性バレエダンサーを紹介します!

日本の有名な男性バレエダンサー

日本の有名な男性バレエダンサーをベテランから現在人気があり有名な方まで紹介します。

現役で活躍されている方もいますので、バレエの舞台を観に行く際は注目して観てくださいね!!

※他にも活躍されている男性バレエダンサーは多くいらっしゃいます!

今回は特に人気がある有名な方を紹介しています。

熊川哲也さん

バレエをしていない人でも名前を知っているほど有名なバレエ界のスターといえば熊川哲也さんですよね。

熊川さんは10歳よりバレエを始め、1989年ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人初の1位に輝きました。

そして、東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団を果たすという快挙も。

同バレエ団で1993年からプリンシパルとして活躍し、1998年にバレエ団退団後にKバレエカンパニーを創立しました。

2012年よりBunkamuraオーチャードホール芸術監督も務めています。

山本 雅也さん

バレエ団「K-BALLET TOKYO」でプリシンパルを務めるのが山本雅也さんです。

山本さんは石川県生まれで、4歳よりバレエを始められました。

2010年にオーストラリアン・バレエ・スクールに留学し、2013年にはローザンヌ国際バレエ・コンクール第3位、プロ研修賞を受賞しました。

同年にはロイヤル・バレエの研修生となり、2014年11月にKバレエ カンパニーに入団。

2016年11月にソリスト、2017年に9月ファースト・ソリスト、2018年9月にプリンシパル・ソリスト、2020年1月プリンシパルに昇格を果たしています。

現在も「K-BALLET TOKYO」の数多くの演目で主役を演じ人気がある男性バレエダンサーです。

福岡雄大さん

福岡雄大さんは大阪府出身で「ケイ·バレエスタジオ」で矢上香織さん、久留美さん、恵子さんに師事していました。

2000年NBA全国バレエコンクール·コンテンポラリー部門第1位、03年こうべ全国洋舞コンクール・バレエ男性シニアの部第1位、08年ヴァルナ国際バレエコンクールシニア男性部門第3位、09年ソウル国際舞踊コンクール· クラシック部門シニア男性の部優勝などの輝かしい受賞歴があります。

2003年には文化庁在外研修員としてチューリッヒ·ジュニアバレエ団に入団し、ソリストとして活躍しました。

2009年に新国立劇場バレエ団にソリストとして入団。

『ドン·キホーテ』『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『火の鳥』、バランシン『アポロ』、ビントレー『パゴダの王子』、ウィールドン『不思議の国のアリス』ほか数々の作品で主役を踊り、2012年にプリンシパルに昇格されました。

現在も数々の主役を演じる、日本を代表する男性バレエダンサーです。

海外の有名な男性バレエダンサー

海外の有名な男性バレエダンサーをベテランから現在人気があり有名な方まで紹介します。

海外の方々ですが、来日されることもありますので、ぜひ、注目してみてくださいね!!

※他にも活躍されている男性バレエダンサーは多くいらっしゃいます!

今回は特に人気がある有名な方を紹介しています。

ウラジミール・マラーホフさん

ウクライナ出身のマラーホフさんは4歳でバレエを始め、10歳のときモスクワのボリショイ・バレエ学校に入学しました。

卒業後の1986年にモスクワ・クラシック・バレエ団に入団し、最も若いプリンシパルとなります。

同年にはヴァルナ国際バレエコンクールで金賞、1989年モスクワ国際バレエコンクールで金メダルを受賞しています。

1991年にはロシアを離れ、1992年にウィーン国立歌劇場バレエ団のプリンシパルとなりました。

1994年にはカナダ国立バレエともプリンシパルとして契約し、1995年にはメトロポリタン歌劇場でのアメリカン・バレエ・シアター公演を機に、同バレエ団のプリンシパルに。

2002年、ベルリン国立歌劇場バレエ団の芸術監督に就任。

2004年にはベルリンの3つの歌劇場の統合により新設されたベルリン国立バレエ団の芸術監督に就任しました。

2013-14年シーズンをもって退任し、2014年8月より東京バレエ団のアーティスティックアドバイザーに就任。

振付家としても活躍し、現在も自ら出演することもあるベテランバレエダンサーです。

日本でも踊ることがあるので、観るチャンスがあれば必見のバレエダンサーです!!

ジュリアン・マッケイさん

アメリカのモンタナ州出身で、当時外国人最年少の11歳でボリショイ・バレエ・アカデミーに入学を果たしました。

米国人として初めてフル・ディプロマを取得し卒業。

在学中にはローザンヌ国際バレエコンクールやユース・アメリカ・グランプリ等、5つの国際コンクールで立て続けに入賞しています。

2015年ローザンヌでプロ研修賞を受賞ののち、英国ロイヤル・バレエ団に研修生として入団し、同年ミハイロフロスキー劇場バレエに入団しました。

2020〜2022年にはサンフランシスコ・バレエ団にプリンシパルとして在籍し、2022年9月よりバイエルン国立バレエにてプリンシパルを務めています。

来日することも多く、日本では「K-BALLET TOKYO」の人気作品にゲスト出演することも多いです。

甘いマスクで人気が高く、ファンサービスも親切に対応してくれる親日ダンサーでもあります。

セルゲイ・ポルーニンさん

ポルーニンさんはウクライナ出身のバレエダンサー兼俳優、モデルです。

1989年、ウクライナのヘルソンで生まれ、初めは体操に取り組んでいましたが、8歳でバレエに転向し、キエフ国立バレエ学校で学びました。

2003年に13歳でロイヤル・バレエ学校に入学し、2006年のローザンヌ国際バレエコンクールやユース・アメリカ・グランプリで入賞するなど数々の賞を受賞しています。

2007年にはイギリス人またはイギリスで学ぶ若いダンサーを対象とするヤング・ブリティッシュ・ダンサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、2010年に史上最年少の19歳でロイヤル・バレエ団のプリンシパルとなりました。

しかし、2年後にフリーランスとしてのキャリアに注力することを選び、人気絶頂の中でロイヤル・バレエ団を退団しました。

その後は、フリーランスのプリンシパルとして古巣であるロイヤル・バレエ団だけでなく、サドラーズ・ウェルズ劇場、ボリショイ劇場、スタニスラフスキー・ネミロヴィチ=ダンチェンコ劇場、ミラノ・スカラ座、といった数々の有名なバレエ団で活躍しています。

バレエ界の異端児といえばセルゲイ・ポルーニンさんです。

バレエの天才でありながら俳優やモデルなどもこなします。

その生い立ちは映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』でも描かれ注目を浴びました。

男性バレエダンサーの幅広い活躍に勇気をもらえるという人も多そうです。

バレエの公演以外でも映画で姿を観られるのは嬉しいですね。

まとめ

まだまだバレエ人口の中では少ない男性バレエダンサー

その分、謎も多く「一体どうなっているのだろう」と感じることも多くありますよね。

バレエは女の子の習い事というイメージがありましたが、ジェンダーレスが意識される世の中となったこともありバレエ男子も増えています。

バレエの公演を観る際は男性ダンサーにも注目してみてくださいね!!

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