BLOG

コンクールに出たい!?まずはコンクールについて知ろう!!

トゥシューズを履き始めてしばらくすると、「コンクールに出てみたい」と考える人も多いのではないでしょうか。

また、最近ではバレエシューズで出場できるコンクールもあるので、小さいお子さまもコンクールを意識している方が多いです。

「コンクールにはどうしたら出られるのか?」という出場条件が気になりますよね。

今回はコンクール出場を考え始めた方に向けて、バレエのコンクールについて解説します。

バレエのコンクールについて気になる方は参考にしてみてくださいね!

バレエのコンクールとは

バレエのコンクールは国内外で多く開催されています。

種類も様々で、コンクールに入賞した際に海外のバレエ学校への入学許可がもらえたり、スカラシップをもらえる場合も。

プロのバレリーナへの登竜門となっているコンクールもあり、本格的にバレエを習っている方はコンクール入賞を目標にお稽古に励んでいます。

下記にコンクールに出場するための条件や目的、何歳から出場できるかなどを解説していきます。

コンクールに出場する目的

コンクールに出場するためには1曲のヴァリエーションを踊り込む必要があります。

そのため、本番に向けてかなりの練習をしなければなりません。

しかし、本番に向けて頑張った時間はバレエの上達、成長につながります。

「バレエをもっと上手に踊りたい」、「舞台経験を積みたい」といった目標を持ってコンクールに出場するのが望ましいでしょう。

コンクールに出場するための条件

コンクールに出場するために必要な条件はコンクールが主催する側はあまり明確に定めていないのが事実です。

例えば、日本で有名なコンクールであるNBA全国バレエコンクールの応募資格は「国および地域、性別不問、過去の受賞歴は問わない(但し公開の審査にたえるもの)」となっています。

具体的には、コンクールで踊る際は基本的にトゥシューズが多いので、トゥシューズを履くことを先生から許され、トゥシューズで踊ることに慣れた頃に出場するのが好ましいです。

出場には必ず先生の許可が必要となりますので「コンクールに出てみたい」という人はまず先生に相談してみましょう。

何歳から出場できる?

具体的に何歳から出場できるのか知りたい方も多いでしょう。

年齢の制限が10歳からというコンクールが多いのが現実です。

しかし、トゥシューズを履く時期は個人によって異なりますし、バレエを始めた年齢も個人差があります。

10歳の時点でトゥシューズを履いていないからといって自信をなくす必要は全くありません。

最近のコンクールは低年齢化が進んでいるので、早い時期にトゥシューズで踊り込んでしまう場合も・・。

骨が出来上がっていない成長過程にトゥシューズを履くことは、将来的に怪我の原因になることが危惧されています。

もし10歳未満でコンクールに出場したいという場合は、低年齢向けのバレエシューズ部門がありますので挑戦してみてはいかがでしょうか。

コンクールの種類

バレエのコンクールは国内外で開催されています。

それぞれのコンクールには特徴があり、出場する方も目的を定めて出られている方が多いです。

下記に海外と国内の有名なコンクールを紹介します。

出場を考えている方は参考にしてみてくださいね。

※コンクールについては通っている教室の先生とよく相談して決めてください。 

海外の有名なコンクール

海外のコンクールには若手ダンサーのプロへの登竜門となっているものもあり、基本的にレベルは高めとなっています。

最近は日本人ダンサーが受賞したというニュースも多く目にします。

初めてのコンクールには向いていませんが、海外でプロを目指す方は知っておくとよいでしょう。

世界三大コンクールと呼ばれものを下記に紹介します!

ローザンヌ国際コンクール

スイスのローザンヌで毎年開催されるコンクールです。

審査員が評価するのは舞台上における芸術性・音楽への感受性・個性や堂々とした姿などです。

最終選考には20人選出され、入賞者には世界各地の名門バレエ学校やバレエ団で研修する資格と生活費が授与されます。

有名なバレエダンサーの熊川哲也さんも過去に受賞されています。

2024年には日本人の方、3名が最終選考に進むという快挙を成し遂げました。

詳しくはこちら

ジャクソン国際コンクール

アメリカのミシシッピ州ジャクソンで4年に1度行われるコンクールです。

審査員以外にも観客にバレエ団のディレクターがスカウトにやって来るなど、このコンクールを機に各国のバレエ団と契約をするダンサーも多くいます。

男女で金銀銅が授与されるので、オリンピックのような特徴もあります

詳しくはこちら

モスクワ国際コンクール

モスクワで4年に1度開催されるコンクールです。
ロシア文化省の主催で14歳〜18歳のジュニア部門、19歳〜27歳のシニア部門、18歳〜39歳までの振り付け部門と幅広い年齢での出場可能です。
また、部門を問わずプロとして活動中のダンサーでも参加することができます。

近年はロシアのウクライナ侵攻の影響で出場者が減少している傾向です・・。

しかしながら、2022年に開催された際には、ロシアで活躍する日本人ダンサーも参加し活躍しました。

詳しくはこちら

国内の有名なコンクール

日本国内でもレベルの高いコンクールが開催されています。

中でも下記の3つは日本のコンクールの中でも有名なものとなっています。

プロバレエダンサーへの足がけとなるものも多いので参考にしてみてくださいね!

NBA全国バレエコンクール

毎年1月初めに東京で開催されるコンクールです。

このコンクールでは先駆者として世界に羽ばたくダンサーを育成することを目的としています。

海外のバレエ学校へのスカラシップ奨学金制度があったり、コンテンポラリー部門もあるのでローザンヌ国際コンクールを意識して出場する方も多いです。
詳しくはこちら

こうべ全国洋舞コンクール

1988年からゴールデンウィークの時期に、神戸で開催されているコンクールです。

東京以外で行われるコンクールの中では一番レベルの高いコンクール。

過去には世界の名門バレエ団で活躍する一流ダンサーを多く輩出しています。
詳しくはこちら

全国洋舞コンクール(東京新聞)

毎年3月下旬から4月上旬にかけて東京で開催されています。
日本で最も歴史のあるコンクールで全国トップレベルのダンサーが集まります。
過去には現在もバレエダンサーとして活躍されている上野水香さんも入賞し若手ダンサーの登竜門となっています。
詳しくはこちら

 

国内のコンクールであっても入賞の際には海外のバレエ学校へのスカラシップ制度が設けられているなど、世界への足がかりとなるものも多数あります。

どのコンクールもレベルが高いので出場する際には、かなり踊りこまないといけないでしょう。

国内のコンクールで経験を積み、海外へ挑戦される方も多いです。

初心者におすすめのコンクール

国内外の有名なコンクールを紹介しましたが、初めてのコンクール出場の場合は「コンクールを知る」、「場数を踏む」ためにも小さめのコンクールでも大丈夫です。

バレエシューズでの参加や、低年齢向けのものもあるので参考にしてみてくださいね!

FLAP全国バレエプレコンクール

他のコンクールと同様にバレエシューズかトゥシューズでヴァリエーションを舞台で1曲踊ります。

そして、審査委員が審査をしてくださり、最後に弱点や長所を記載したアドバイスシートをくださいます。

アドバイスシートは今後の練習にも役立ちますし、本格的なコンクール出場に向けての予行練習にもなります。

詳しくはこちら

NAMUEコンクール

東京・埼玉・名古屋といった都市で開催されるNAMUEコンクールも同様にアドバイスシートがもらえる初心者向けのコンクールです。

「まず自分の実力を知る」ためにも、こういったコンクールに参加してみるのもオススメです。

詳しくはこちら

コンクール出場に必要なもの

バレエのコンクールに出場するにはどのようなものが必要なのでしょうか。

発表会とは違ったものを用意する必要がある場合も多いので、あらかじめ準備をしておくと安心です。

また、出場するための費用についても紹介します。

コンクール当日持ち物リスト

コンクール当日に必要なものには下記のようなものがあります。

忘れ物をしないようチェックしてみましょう!

コンクールに当日持ち物リスト

・衣装&タイツ

・バレエシューズ(バーレッスン用)&トゥシューズ(本番用に何足か履き慣れたものを用意)

・メイク&ヘアセット道具

・エントリーに必要なもの(参加証・出場費・音源)

その他 レッスン着、イヤホン、軽食 etc

バーやセンターレッスンを審査する場合もありますが、多くの場合、コンクールでは1人1人リハーサルができません。

大勢で舞台に上がり同時に個人個人がゲネプロ(衣装をつけた通し稽古)を行います。

その際には、人にぶつからないよう位置を確認したり、床の感覚などを確かめておきます。

音楽も1人ずつはかけてもらえないので、自分の曲を入れたプレイヤーとイヤホンを用意しておくとよいでしょう。

コンクールにかかる費用はどのくらい?

コンクールに出場するには、普段の月謝に加え、先生への指導料や遠方で開催される場合は交通費・宿泊費といったものもかかります。

また、多くのコンクールの場合、予選と本選があり本選に進出した際には参加費が追加になるのであらかじめ準備をしておく必要があります。

下記はコンクールに必要な費用リストですので、参考にしてみてください。

コンクールに必要な費用リスト

・コンクール参加費 約1万〜3万円程度

・衣装代 レンタル 約1万〜2万円程度 購入約10万円程度 ※本番後はクリーニング代がかかる場合もあります

・トゥシューズ 練習、本番、予備と3足ほど最終的に必要

・メイク道具 最初から揃える場合は約1万円程度

・交通費・宿泊費 遠方の場合は必要です。先生の分を負担する場合もあります。

・指導料(教室によって呼び名も金額も異なる場合があります)

出場するコンクールや教室によって設定されているレッスンの値段により、費用のトータルは大きく変わります。

あらかじめ先生や教室の先輩などに確認してみましょう。

まとめ

バレエを習っているとコンクールを目標にしている方も多いでしょう。

コンクールの出場は「自分の実力を知る」、「舞台の経験を積む」ことに役立ちます。

明確な出場条件はないものの、「1人で舞台に立ち、人に見せられる踊り」まで完成させなければいけない場合がほとんど。

しかし、「舞台でたった1人で踊りきる」という経験は何物にも変え難いでしょう。

例え、失敗してしまってもコンクール後にはきっと成長がみられるはずですよ。

興味がある方は先生に相談し、ぜひ挑戦してみてくださいね!

関連記事

ページ上部へ戻る