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実はあらすじがある!?バレエ『ボレロ』を徹底解説!!

バレエ作品の『ボレロ』を知っていますか?

バレエをはじめたばかりの方は聞きなれないワードかもしれません。

『ボレロ』のジャンルはコンテンポラリーです。

今回は古典バレエ作品とは違った魅力のある『ボレロ』について徹底解説していきます!!

コンテンポラリーとは

コンテンポラリーという言葉の意味は「現代的な」です。

クラシックバレエといった既存の分類に当てはまらない新しいスタイルの踊りをコンテンポラリーと呼びます。

振り付けや表現方法に決まりがなく、身体表現を自由に行うことで時代の先端を体現しています。

見た目もバレエの衣装やトウシューズを身につけない自由で開放的なもので、尋常ではない体の使い方やストーリー性のない象徴的なものまで幅広く表現されています。

既存のスタイルにとらわれることなく現在も進化し続けています。

いつどこで始まった?

1980年代前後のフランスでルールの多いクラシックバレエから脱却しようという考えが主流となり、コンテンポラリーバレエは誕生しました。

コンテンポラリーの代表的な作品

  • 『ボレロ』〜モーリス・ベジャールバレエ団〜

『ボレロ』は、モーリス・ラヴェルが作曲したバレエ音楽で、一定のリズムで進行する独特の音楽は一度は聞いたことがある方も多いでしょう。

中でもモーリス・ベジャール振付による『ボレロ』が最も有名で、巨大な赤い円卓の上で踊るダンサーは圧巻です。不朽の名作といわれる作品です。

  • 『ザ・ステイトメント』〜ネザーランド・ダンス・シアター

ネザーランド・ダンス・シアターは、1959年に創立されたオランダを代表する舞踊団です。

クラシックバレエを基礎としたオリジナルのコンテンポラリー作品を多く上演しています。

『ザ・ステイトメント』は世界中のバレエ団からオファーが絶えないと言われるクリスタル・パイトが振付した代表作で、語りながら踊るダンサーによって、支配・戦い・責任などの現代社会を映し出した作品です。

ボレロについて知ろう

前述の通り『ボレロ』はコンテンポラリーの代表的な作品です。

『ボレロ』の音楽は聞いたことがあるけど、よく知らないという方も多いかもしれませんね。

下記にバレエ作品『ボレロ』について詳しく解説していきます。 

ボレロとは

『ボレロ』はバレエ音楽のタイトルで、作曲者はフランスのモーリス・ラヴェルです。

イダ・ルビンシュタインというバレリーナが自身のバレエ団のためにモーリス・ラヴェルに作曲を依頼したことがきっかけで『ボレロ』という楽曲が生まれました。

そして、その楽曲にモーリス・ベジャールが振り付けを行いバレエ作品の『ボレロ』が誕生し有名となりました。

あらすじ

セビリアの酒場で、スペイン人の踊り子が舞台でゆったりとリズムを取り始めます。

最初はまわりの客たちは見向きもしませんでしたが、踊り子の踊りが徐々に華やかな踊りになっていくと、高揚感がまわりに伝わり、酒場の客たちも踊りだします。

そして最後にはみんなで踊るというあらすじです。

円形の赤い台について

『ボレロ』の中で特徴的なのは円形の赤い台を使用すること。

主役である踊り子は赤い円形の台を舞台に踊り、舞台の下に酒場の客がいます。

主役の踊り子は『メロディー』と称されています。

過去にボレロを踊ったダンサー

実は『ボレロ』は誰でも踊れるものではありません。

これは難しくて踊れないという意味ではなくベジャールが振り付けた『ボレロ』を踊ることができるのはモーリス・ベジャールバレエ団に許可されたバレエダンサーやバレエ団のみということなんです。

特に主役の踊り子『メロディー』を踊ることができるのは世界のトップバレエダンサーの中でも選ばれしもののみとなっています。

過去に『ボレロ』を踊った経験のあるバレエダンサーは下記の通りです。

《女性バレエダンサー》

シルヴィ・ギエム
・上野水香
・マヤ・プリセツカヤ

《男性バレエダンサー》

・首藤康之
・ジョルジュ・ドン

日本でボレロを観るには

知れば知るほど魅力的な作品である『ボレロ』。

一度は実際に観てみたいという方も多いでしょう。

日本でも度々上演されることがあり、2024年には下記のバレエ団が日本で上演を行いました。

参考にしてみてくださいね!

ボレロ公演〜モーリス・ベジャール・バレエ団〜

モーリス・ベジャールバレエ団は日本で来日公演を行うことがあり、他の作品と共に『ボレロ』が上演されます。

毎年観られるわけではないかもしれませんが、2024年は下記のように上演されました。

  • タイトル
    モーリス・ベジャール・バレエ団2024年バレエ公演
  • 上演日時
    2024/9/27(金)〜2024/9/29(日) 13:30~ (開場 12:50~)
  • 場所
    東京文化会館大ホール (東京都)
  • 曲目・演目
    「ボレロ」「だから踊ろう…!」「2人のためのアダージオ」「コンチェルト・アン・レ」
  • 上演時間
    約1時間55分(休憩含む)】
    ※『ボレロ』は15分程度の演目なので他の作品と一緒に上演されることもあります。

ボレロ公演〜東京バレエ団〜

日本のバレエ団では東京バレエ団が『ボレロ』を上演しています。

主役の踊り子「メロディー」を踊ることが許されているのは上野水香さんです。

2024年は下記の通り上演されました。

  • タイトル
    東京・春・音楽祭2024
    60周年記念シリーズ4 東京バレエ団〈上野水香オン・ステージ〉
  • 上演日時
    024/3/19(火)19:00、2024/3/20(水・祝)16:00
  • 場所
    東京文化会館大ホール (東京都)
  • 曲目・演目
    『ボレロ』ほか

まとめ

最近ではコンクールでもコンテンポラリーの種目があったり、ほとんどのバレエ団がコンテンポラリー作品を上演しています。

そのため、クラシックバレエ以外にコンテンポラリーも踊れた方が活躍の場が広がりそうです。

コンテンポラリーというと難しいイメージがありますが、まずは有名な作品を観てみるのもイメージが湧いて良いかも知れません。

なかなか公演を観に行けないという方はYou Tubeなどでも見れるので参考にしてみてくださいね。

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