アラジン みどころ

  1. 舞台が魔法に包まれる!?バレエ版『アラジン』を徹底解説!!

    ディズニーが製作したアニメーション映画として有名な『アラジン』

    最近では、バレエ版が上演され話題となっています。

    そのため、バレエ版『アラジン』が気になっているという方も多いでしょう。

    今回はバレエ版『アラジン』のあらすじや登場人物、どこで観られるのかなどを徹底解説していきます!

    『アラジン』を観てみたいという方は参考にしてみてくださいね!!

    バレエ版『アラジン』について知ろう!!

    バレエ版『アラジン』はどういった作品なのでしょうか。

    概要や使用されている音楽についてや登場人物などについて紹介します。

    バレエ版『アラジン』の概要

    2008年11月にバレエ版の『アラジン』(Aladdin)が新国立劇場バレエ団にて初演されました。

    全3幕10場のバレエ作品で、振付はデヴィッド・ビントレー、音楽はカール・デイヴィスが製作を担当しています。

    本作はビントレーが新国立劇場バレエ団のために創作したオリジナル作品で、高評価を得たため同バレエ団のレパートリーとして定着しています。

    日本国外ではバーミンガム・ロイヤル・バレエ団(2013年)やヒューストン・バレエ団(2014年)がレパートリーに加えて上演を行なっています。

    バレエ版『アラジン』の音楽について

    ディズニーのアニメーション映画のイメージが強い『アラジン』ですが、バレエ版では映画・テレビ・舞台音楽の作曲家として知られるカール・デイヴィスが製作を担当しました。

    デイヴィスが作曲した『アラジン』はユーモアと色彩が随所に散りばめられた、まるで映画音楽のような作品となりました。

    中国やモロッコ、その他の地域の要素が幅広く取り入れられており、太鼓(ライオンダンスやドラゴンダンスを表現)や※5音音階旋律(東アジア)、北アフリカのリズムなどが用いて『アラジン』の世界を描写しています。

    ※5音音階旋律・・・1オクターブに5つの音が含まれる音階のことです。

    東アジア(日本、朝鮮半島、中国(漢民族)、モンゴル、チベット、ブータンなど)、東南アジア、アフリカ、南アメリカの音楽では、1オクターブの音域内で5つの音を持つ音階に基づくものがあります。

    登場人物

    どんな登場人物が登場するのかも気になりますよね!?

    バレエ版『アラジン』の登場人物一覧は下記の通りです。

    • ・アラジン

    やんちゃで好奇心が強く勇気のある若者。

    出会いやさまざまな試練によって、人間として大きく成長し、真実の愛を知ります。

    • ・プリンセス

    名前はバドル・アドブダル(アラビア語)で、その意味は「満月の中の満月」を意味します。

    退屈な日々に飽き飽きしていた彼女は、アラジンの大胆さに魅せられて恋に落ちます。

    • ・ランプの精ジーン

    古ぼけたランプの中に閉じ込められていた魔神で、強大な魔力を持っていますが、ランプの持ち主には逆らえません。

    • ・マグリブ人

    邪悪な気質の魔術師で、ランプの精ジーンを手に入れようとさまざまな策を巡らせています。

    • ・サルタン

    プリンセスの父で王国の王様

    • ・アラジンの母

    女手一つでアラジンを育て上げました。

    アラジンと母は中国からの移住者という設定となっています。

    • ・その他

    アラジンの友人たち、金・銀・宝石たち、商人たち、王宮の人々、砂漠の風など。

    ディズニー版『アラジン』とは異なる登場人物や設定となっている場合があるので、あらかじめ予習しておくと、よりバレエ版『アラジン』に理解を深められそうですね。

    気になるバレエ版『アラジン』の全幕のあらすじを解説!!

    バレエ版『アラジン』は全3幕10場で構成されています。

    新国立劇場バレエ団で予定されている上演時間は 約2時間45分(第1幕55分 休憩25分 第2幕35分 休憩20分 第3幕30分)となっています。

    バレエ版『アラジン』全幕のあらすじをみていきましょう!!

    バレエ版『アラジン』第1幕のあらすじ

    バレエ版『アラジン』のあらすじをプロローグと1場から5場まで解説していきます!!

    プロローグ

    邪悪な魔術師マグリブ人が登場し、手の届かないところに存在する古ぼけたランプを物欲しげに凝視しています。

    第1幕1場『昔むかしのアラビアの市場』

    賑わっている市場の中にアラジンが現れます。

    やんちゃでいたずら好きな彼はいつも問題を起こしており、宮殿の警備隊に捕縛されてしまいます。

    マグリブ人は魔法でアラジンの窮地を救ってあげ、「自分の仕事を手伝わないか」と誘いかけ、財宝に眼がくらんだアラジンはその誘いを受け入れます。

    第1幕2場『砂漠への旅』

    強い風に運ばれてアラジンとマグリブ人は砂漠にたどり着きます。

    アラジンはマグリブ人に「自分がなくしたランプを洞窟の中へ取りに行くように」と命じられます。

    恐れをなして逃げようとするアラジンでしたが、マグリブ人は押しとどめ、絶世の美女の幻影を魔法で呼び出し、「洞窟の財宝があれば、あの美女を自分のものにすることが叶う」と告げアラジンをそそのかします。

    第1幕3場『財宝の洞窟』

    洞窟に下りたアラジンは、たくさんの宝石の山を見つけます。

    彼は大喜びでポケットに宝石を詰め込みますが、マグリブ人の言いつけを思い出して古ぼけたランプを探し出すことに成功します。

    マグリブ人は洞窟から出ようとするアラジンを押しとどめ、「まず、ランプをよこせ」と命じました。

    アラジンが抵抗すると、マグリブ人は怒り、出口の扉を閉めてしまいます。

    アラジンは闇の中で出口を探しますが見つけることができません。

    そのとき、アラジンはランプの存在を思い出すのでした。

    第1幕4場『アラジンの家』

    アラジンの母はなかなか帰ってこない息子のことを心配しています。

    そこへアラジンが現れ、今までの冒険について母に打ち明けますが、なかなか信じてもらえません。

    そこでアラジンがランプをこすって見せると、ランプの精ジーンが洞窟の財宝と共に登場します。

    第1幕5場『王宮の外』

    市場の方からサルタンの娘、プリンセス・バドル・アドブダル が宮殿内の浴場に向かっていることを知らせるファンファーレが聞こえます。

    高貴な身分であるプリンセスの姿を見ることは禁じられているので、人々はひざまずいて目をつぶります。

    アラジンのみがこっそりと垣間見ると、プリンセスこそが、幻影で見た美女であることに気づきます。

    バレエ版『アラジン』第2幕のあらすじ

    バレエ版『アラジン』第2幕は1〜2場となっています。

    それぞれ、詳しく解説していきます!!

    第2幕1場『浴場』

    プリンセスに一目惚れしたアラジンは、捕まれば死刑になるとわかっていながらも、彼女が身を清めている浴場に忍び込みます。

    プリンセスはアラジンの存在に気づき、彼の大胆さに心惹かれますが、宮殿の警備隊が駆けつけ、アラジンを捕縛してしまいます。

    第2幕2場『宮廷』

    アラジンはプリンセスを覗き見た罪で宮廷に設けられた法廷に引き出されてしまいます。

    プリンセスはアラジンが助かるようお願いしますが、即刻死刑の宣告がなされます。

    その時です!傍聴席にいたアラジンの母が進み出て許しを請い、隙を見てアラジンにランプを渡しました。

    するとランプの精ジーンが法廷に現れ、大混乱を引き起こします。

    その騒ぎが沈静化すると立派な身なりに変身したアラジンの姿が。

    アラジンは大勢の奴隷を従えてサルタンの前に立ちます。

    奴隷たちはたくさんの財宝をサルタンに献上し、サルタンは大喜びでアラジンをプリンセスにふさわしい若者と認めるのでした。

    2人の結婚式が盛大に行われ、たくさんの人々が祝福するが首相(正体はマグリブ人)のみは祝宴に参加していません。

    マグリブ人はアラジンがランプの精ジーンの主人になっていることに気づいたのです!!

    そして、ランプを手に入れるための作戦を考え始めるのでした。

    バレエ版『アラジン』第3幕のあらすじ

    バレエ版『アラジン』第3幕は1〜3場となっています。

    それぞれ、詳しく解説していきます!

    第3幕1場『王宮の一室』

    アラジンとプリンセスは夫婦となり、王宮で新婚生活を始めます。

    2人がチェスを楽しんでいると、アラジンの友人たちが訪れました。

    アラジンは誘いに応じて彼らと狩りに出かけ、プリンセスが一人残されます。

    そこへ物乞いに変装したマグリブ人が「古いランプを新しいランプと交換します」と呼びかけるのを聞いたプリンセスはランプを渡してしまいます。

    すると、マグリブ人は正体を現し、ランプの精ジーンに自らとプリンセスをモロッコにあるハーレムに連れて行くように命じてしまいます。

    第3幕2場『魔術師マグリブ人のハーレム』

    ハーレムに幽閉されてしまったプリンセスは自分の運命を嘆き、自決しようとしますが、アラジンが彼女のもとにたどり着きます。

    アラジンが持ってきた眠り薬を彼女に渡すと、「マグリブ人に飲ませるように」と告げて姿を隠します。

    マグリブ人が戻ってくると、プリンセスは踊りを披露し、喉の渇きを訴えました。

    マグリブ人は2人分の酒を用意していると、隠れていたアラジンが現れ、てマグリブ人の気を逸らします。

    その間に、プリンセスは眠り薬をマグリブ人の酒に注ぐと、その酒を飲み干したマグリブ人は体の異変に気づき、ランプの精ジーンを呼びだそうとします。

    しかし、アラジンはそれを妨げ、マグリブ人を打ち負かすのでした。

    第3幕3場『アラジン国へ帰る』

    ジーンはアラジンとプリンセスのために魔法の絨毯を用意し、2人はそれに乗って故郷へ帰還し、家族と再会を果たします。

    多くの試練を乗り越え真実の愛に目覚め、人間としても大きく成長したアラジンは、プリンセスを2度と1人にしないと誓いを立てます。

    そしてアラジンはジーンを解放し、ジーンはその計らいに感謝し、遠く彼方へと飛び去って行きました。

    冒険を終えたアラジンとプリンセスは、国民たちから歓喜と祝福をもって迎えられ物語は幕を閉じます。

    舞台版の『アラジン』はどこで観れる?舞台版を上演する場所を紹介

    舞台の上で繰り広げられる魔法の数々を見てみたい!という方も多いでしょう。

    現在、舞台で『アラジン』を観られるのは、バレエ版を上演している新国立劇場バレエ団と、ミュージカル版を上演している劇団四季となっています。

    それぞれ、詳しく紹介していくので参考にしてみてくださいね!!

    バレエ版『アラジン』が観られるのは新国立劇場バレエ団

    バレエ版『アラジン』は概要でも紹介した通り、新国立劇場バレエ団のために創作されたオリジナル作品です。

    そのため、公演を観られるのは新国立劇場となっています。

    2024年は新国立劇場で、6月14 日から6月23日の間で上演されました。

    新国立劇場以外では7月6日と7日の2日間で上演されています。

    『アラジン』は人気作品として新国立劇場バレエ団のレパートリーに定着していますので、毎年上演される可能性が高いですね。

    ミュージカル版『アラジン』が観られるのは劇団四季

    ミュージカル版『アラジン』を上演しているのは劇団四季です。

    『アラジン』は数多くある劇団四季の演目の中でも人気がありロングラン上演となっています。

    ストーリーはズニーアニメーション映画『アラジン』が元となっており、音楽も映画と同様にアラン・メンケンの曲が使用されています。

    登場人物の名前も映画と同じになっていますので、映画を観たことがある人なら観やすい作品となっています。

    上演場所は東京の電通四季劇場「海」で2024年は7月2日から2025年6月29日までの上演スケジュールが決まっています。

    バレエ公演について

    日本ではバレエの公演に行くことはまだあまり馴染みがないかもしれません。

    そのため、敷居が高いと感じてしまうことも多いようです。

    しかし、実際は案外気軽に行けるものです。

    バレエ公演の基本について紹介しますので、「バレエ公演に行ってみようかな」という方は参考にしてみてください。

    バレエ公演のチケット

    バレエの公演に行くには、まずチケットが必要です。

    チケットの価格はオーケストラ付きの生演奏と、そうでない場合か日本のバレエ団か海外のバレエ団か、全幕公演か※ガラ公演かによって価格は変わります。

    ※ガラ公演とは各作品から抜粋されたパ・ド・ドゥや小作品を集めた公演のことです。

    • チケットの価格

    チケットの価格は大体が3.000円から20,000円くらいの場合が多いです。

    • チケット(座席)の種類

    座席は指定になっておりS席、A席、B席、C席のように分かれています。

    会場にもよりますが、S席、A席は1階、B席、C席は2階や3階ということが多いです。

    1階席は舞台が近く、ダンサーや衣装、舞台の背景など間近で舞台の細かいところまで観ることができます。

    2階や3階席も舞台が遠くなってしまいますが、上から見えるので舞台の全体を観ることができるので意外とオススメです。

    バレエ公演を観に行く時の服装

    実は日本国内のバレエ公演ではドレスコードは決まっていません。

    そのため、スーツやドレスなど普段よりドレスアップする必要はありません。

    バレエ鑑賞は非日常を味わえる機会なので、せっかくなら少しおしゃれをして行くことをオススメします。

    • オススメの服装

    男性 ジャケット、シャツ

    女性 ワンピース、スカート(パンツスタイルでもOK)

    お子さま (女の子)ワンピースやスカート(男の子)襟付きのシャツ、ポロシャツ等

    ※マストではありませんが綺麗めな服装がオススメです。

    • 持っていると便利なもの

    ・オペラグラス

    ダンサーの表情や衣装等といった細かい部分も見ることができます。

    ・ブランケット

    会場内は空調が効いている場合が多く、夏には冷房が強く感じることもありますのでブランケットがあると肌寒く感じる時にも安心です。

    ・A4サイズが入るバッグ

    プログラムを購入したり、他の舞台のチラシをいただいたりするので、それらを入れられるA4サイズのバッグがオススメです。

    これらのものは必須ではありませんが、持っていると便利なものですので参考にしてみてくださいね。

    バレエ公演の鑑賞中マナー

    バレエ鑑賞はマナーに厳しいイメージもあるかもしれません。

    しかし、基本的に意識したいのは「他の観客の邪魔をしないこと」です。

    具体的には下記のことに気をつけます。

    ・上演中に客席を出入りしない

    ・上演中にしゃべらない

    ・物音を立てないようにする

    ・スマートフォンなどの電子機器の操作(上演中は電源をオフにするのが安心です)

    ・客席での飲食

    ・身を乗り出して見ること(後ろの人が見えにくくなってしまうため)

    バレエの公演は一度始まってしまうと休憩まで中に入れないこと・外に出られないこともあります。

    遅刻してしまった時は休憩までロビーで待たなければならない場合もありますので、時間には余裕を持つようにしましょう。

    まとめ

    ディズニーのアニメーション映画にバレエ版、ミュージカル版と、どれも人気のある『アラジン』。

    それぞれの違いを見つけるのも楽しみの1つですね。

    また、馴染みのあるストーリーなので他のバレエ作品よりも観やすいのでバレエ鑑賞デビューにもオススメです。

    『アラジン』の世界がどのように舞台で表現されているのか、観てみたいという方もぜひ、バレエ版やミュージカル版を観に行ってみてくださいね!

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