松山バレエ団

  1. バレエ舞踊歴70年以上!!伝説のプリマ森下洋子さんを知ろう!!

    現在、76歳にして現役のバレエダンサーである森下洋子さん!

    森下洋子さんがどのように「奇跡のプリマ」となったのか、現役を長く続けられる秘訣はあるのかなど気になる方も多いでしょう。

    今回は伝説のバレエダンサー森下洋子さんの生い立ちや、どのようにして伝説のプリマとまで呼ばれるようになったかなどを紹介していきます!!

    奇跡のプリマ!森下洋子さんの生い立ちを知ろう

    「奇跡のプリマ」と呼ばれる森下洋子さん。

    森下洋子さんはどのようにしてバレエと出会い、「奇跡のプリマ」となっていったのでしょうか?

    森下洋子さんの生い立ちについてみていきましょう!!

    ※以下、文中は「森下さん」と記します。

    幼少期

    森下さんは広島県出身の1948年12月7日 生まれ。

    実は森下さんが生まれたのは、広島市への原子爆弾投下から3年後でした。

    そのため、幼少期を過ごした江波という場所は爆心地から離れており、建物被害は少く、復興が進んでいたこともあり、森下さんの記憶には焼け跡の情景は残っていないそうです。

    バレエと出会ったのは3歳の頃でした。

    体が弱かった森下さんは医師に「体を丈夫にするために運動を」と勧められたことをきっかけに家の前の幼稚園で開かれていたバレエ教室に通いはじめました。

    この時すでに、バレエにどんどんのめり込んでいった森下さんは「バレエを一生続けたい」と思うようになったそうです。

    小学校1年生の時に広島市で行われた橘秋子バレエ学校の生徒の公演を観た際に、橘秋子バレエ学校に憧れ学びたいと思った森下さんは両親を説得して冬休みに上京します。

    数日間のレッスンのみの予定でしたが、結局は小学1年生の3学期の3ヶ月間東京に1人残りバレエ学校へ通いました。

    そして、小学校2年生の時には夏休みや冬休み期間は1人で上京しバレエ学校に通っていました。

    天性の資質と豊かな表現力はこの時から培われ、人一倍の努力によってメキメキと頭角をあらわしていきました。

    松山バレエ団に入団するまで

    学校の長い休みの際に度々、上京し橘バレエ学校でバレエを習っていた森下さん。

    小学校6年時には「バレエを一生の仕事にしたい」と親にお願いして本格的に上京することになりました。

    上京し住み込みでレッスンを受けていたこの頃、『りぼん』(集英社)『少女倶楽部』(講談社)『少女フレンド』(講談社)『マーガレット』(集英社)などの少女雑誌のグラビアページを毎号飾り“天才バレリーナ”として日本中の少女たちの憧れの的となりました。

    学校は東京の小学校へと転校し、中学、高校をバレエと両立しながら卒業しました。

    1969年にアメリカ留学しましたが、アメリカでのバレエダンサーとしての契約オファーを全て断り帰国。

    1970年に松山バレエ団の『白毛女』を観た際に感動し、バレエ団の創設者である松山樹子さんに師事を願い出るも断られてしまいます。

    その後、元々の恩師である橘秋子さんが死去した後、1971年もう一度松山さんに願い出ると認められ、松山バレエ団に所属することになりました。

    森下洋子さんが入団した松山バレエ団はどんなバレエ団?

    現在は松山バレエ団で団長を務めている森下洋子さん。

    森下さんが活躍した松山バレエ団とは?

    松山バレエ団についても詳しくみていきましょう!!

    松山バレエ団とは

    松山バレエ団は、1948年に日劇のバレエダンサーだった松山樹子さんと、当時の内務省役人であった清水正夫さんによって設立されたバレエ団です。

    現在は、日本のバレエ界を牽引する清水哲太郎と奇跡のプリマ森下洋子さんを中心に活動しています。
    また、松山バレエ団では、バレエ学校も運営。

    0歳から70代後半までの幅広い年代の生徒がバレエレッスンを受けることができます。

    松山バレエ団の主なレパートリー

    1948年より76年の歴史を持つ、松山バレエ団の主なレパートリーは下記の通りです。

    ・新・白鳥の湖(演出・振付:清水哲太郎)

    ・くるみ割り人形(演出・振付:清水哲太郎)

    ・眠れる森の美女(演出・振付:ルドルフ・ヌレエフ

    ・ドン・キホーテ(演出・振付:ルドルフ・ヌレエフ)

    ・コッペリア(演出・振付:清水哲太郎・外崎芳昭

    ・ジゼル(演出・振付:清水哲太郎・外崎芳昭

    ・シンデレラ(演出・振付:清水哲太郎)

    ・ロミオとジュリエット(演出・振付:清水哲太郎)

    ・アレテー(演出・振付:清水哲太郎)

    ・マンダラ(演出・振付:清水哲太郎)

    ・新「白毛女」(演出・振付:清水哲太郎)

    2024年12月には『くるみ割り人形』が上演され、森下さんはヒロインのクララを演じました。

    伝統のある松山バレエ団の公演は一度は観てみたいですね!!

    森下洋子さんのココがすごい!功績や活躍の理由を知ろう!

    森下洋子さんの生い立ちや松山バレエ団への入団までの道のりをみてきました。

    今度は森下洋子さんが伝説や奇跡と言われるようになった功績や活躍できる理由について紹介します!!

    森下洋子さんの功績

    幼少期よりバレエが大好きな気持ちと人一倍の努力により、日本のバレエ界に数え切れない功績を残した森下洋子さん。

    そんな森下洋子さんの残した功績をみていきましょう!

    ヴァルナ国際バレエコンクールに出場

    森下さんは松山さんの勧めにより1974年に第12回ヴァルナ国際バレエコンクールに出場。

    当時100名以上参加者がいたこのコンクールに松山清水哲太郎さんと挑みました。

    1次予選で踊った『ドン・キホーテ』で観客を大いに沸かせ、審査員がこの時点で「おめでとう!」といったほどの出来栄えだったそう。

    結果、森下さんは金賞を受賞し、一緒に出場した清水さんは銅賞を受賞しました。

    森下さんの金賞受賞は日本人初で「日本人にはバレエは無理」という世界的な偏見を払拭するきっかけとなりました。

    アメリカン・バレエ・シアターでプリマデビュー

    コンクールの後、森下さんは世界のプリマを目指すために、文化庁在外研究員として清水哲太郎さんとともにモナコ公国へ留学し、マリカ・ベゾブラゾヴァに1年間師事。

    留学を終えた森下さんと清水哲太郎さんは1976年に結婚しました。

    この年に森下さんはこの年、アメリカン・バレエ・シアターに招かれ、プリマとして世界デビューを果たします。

    プリマバレリーナとしての功績

    世界を舞台に活躍し始めた森下さんの功績はまだまだ続きます!

    下記はプリマバレリーナとして森下さんが残した功績です。

    ・1975年および1977年には文化庁芸術祭大賞を受賞。

    ・1977年エリザベス戴冠25周年記念公演でヌレエフと踊り、ロンドンでデビュー。

    ・1978年“バレエの女王様”と呼ばれるマーゴとともに世界ツアーを行う。

    ・1981年パリ国立オペラに日本人として初めて出演し、同年に毎日芸術賞を受賞しました。

    ・1985年第1回服部智恵子賞受賞、日本芸術院賞を洋舞として初受賞。

    同年にパリ・オペラ座の『くるみ割り人形』全幕に主演。

    また、ヌレエフと再度共演した『ジゼル』で世界的に最も栄誉ある賞の1つである英国ローレンス・オリヴィエ賞を日本人で初受賞しました。

    森下洋子さんが活躍できる理由

    数々の功績を残した森下洋子さんですが、現在も76歳にして現役のバレエダンサーです!

    そんな森下洋子さんが活躍し続けられる理由は一体、何なんでしょうか?

    森下洋子さんが活躍できる理由を逸話や名言から紐解いていきましょう

    森下洋子さんの名言

    世界のプリマバレリーナとなった森下さんが残したあまりにも有名な名言は「バレエは1日休めば自分に分かり、2日休めばパートナーに分かり、3日休めば観客に分かる」です。

    森下さんのバレエに対するストイックな気持ちがわかる名言ですね。

    森下洋子さんが長く活躍できる理由

    現役でバレエを続けるために心がけていることを聞かれた森下さんは「病気を絶対しないようにしています。例えば、せきが出ただけでも、すぐお医者さんに行って熱を出さないようにする。発熱すると1週間は休まないといけないので筋肉が落ちてしまいます」と語りました。

    そして続けて常日頃から「一瞬一瞬を大切にしていきたい。踊りは一瞬で消えてしまう。二度と同じことは起こりませんから」と語っています。

    常日頃から体調管理を行い、一瞬一瞬をバレエに捧げている姿に尊敬の念を抱かずにはいられませんね。

    まとめ

    幼少期の頃よりバレエが大好きで、その思いを胸にバレエを続けてきた森下洋子さん。

    数々の功績を残されていますが、功績の裏の努力には頭が下がります。

    現在もバレエダンサーとして活躍されていますので、機会があればぜひ森下洋子さんの踊りを観てみてくださいね!!

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