くるみ割り人形 あらすじ

  1. 3大バレエの1つ!『くるみ割り人形』の全幕を徹底解説!

    毎年、秋が過ぎた頃の冬の始まりからクリスマスにかけて『くるみ割り人形』の公演が多く上演されます。

    様々なバレエ団がそれぞれの個性あふれる公演を行います。

    今回は冬の定番演目である『くるみ割り人形』のあらすじやみどころを全幕解説していきます!

    気になっている方は参考にしてみてくださいね!!

    チャイコフスキーの名作!!『くるみ割り人形』について知ろう

    『くるみ割り人形』はピョートル・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽で、その楽曲を用いた、バレエ作品でもあります。

    チャイコフスキーが手掛けた最後のバレエ音楽で、バレエの公演は1892年にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演されました。

    『くるみ割り人形』の原作はドイツのE.T.A.ホフマンによる童話『くるみ割り人形とねずみの王様』を、アレクサンドル・デュマ・ペールがフランス語に翻案した『はしばみ割り物語』です。

    クリスマスにちなんだ作品なので、毎年クリスマス・シーズンには世界中で上演されています。

    クラシック・バレエを代表する作品の1つで、同じくチャイコフスキーが作曲した『白鳥の湖』『眠れる森の美女』と共に「3大バレエ」となっています。

    登場人物

    『くるみ割り人形』には数々の魅力的な人物が登場します。

    主な登場人物の一覧をご覧ください。

    ・クララ(マリー・マーシャ):主人公の少女

    ・王子:お菓子の国の王子

    ・ドロッセルマイヤー:人形遣いのおじさん

    ・フリッツ:クララの弟

    ・くるみ割り人形:変身させられた王子

    ・ねずみの王様:ねずみたちのボス

    ・雪の精(※コールド)

    ・スペイン(チョコレート)

    ・アラビア(コーヒー)

    ・中国(お茶)

    ・ロシア(トレパック)

    ・フランス(葦笛)

    ・金平糖の精

    ・花のワルツ(コールド)

    ※コールドについて

    群舞の集団を意味し、ソリスト以外の、群舞や大人数の情景を担当するダンサーをひとまとめに指していいます。

    バレエ団によって異なる主役やストーリー展開

    実は『くるみ割り人形』は公演を行う国やバレエ団によって主役が異なることがあります。

    主役であるクララの名前もマーシャやマリーといった呼ばれ方をすることも。

    また、「クララが少女で金平糖がお菓子の国の女王という設定」や「クララが成長して金平糖の精を踊るという設定」といったストーリー展開や設定も異なります。

    そういった演出も『くるみ割り人形』を観る際の楽しみの1つですね!

    くるみ割り人形』第1幕

    『くるみ割り人形』は全2幕で上演時間は約2時間10分~2時間15分程度と他のバレエ演目に比べ短めなためお子さまにも観やすい作品です

    そして、第1幕にはクリスマスを楽しむ子どもたちや、謎めいたドッセルマイヤー、ネズミたちとの戦いなど盛りだくさん!

    『くるみ割り人形』の第1幕の詳しいあらすじやみどころについて紹介します。

    『くるみ割り人形』第1幕のあらすじ

    クララの家でクリスマスパーティーが開かれ、招かれたお客たちが雪道の中続々と集まります。

    そして、楽しいクリスマスパーティーでしゃぐ子どもたちと、おしゃべりに花を咲かせる大人たち。

    そんな中、遅れてやってきたのは少し怪しい雰囲気のあるドッセルマイヤーです。

    ドッセルマイヤーはクララのお父さんの友人の人形師で、子どもたちにピエロやムーア人形といった機械仕掛けの人形を踊らせてみせてくれます。

    そして、クララに少し変わったくるみ割り人形をプレゼントしてくれました。

    クララはくるみ割り人形をとても気に入りましたが、兄のフリッツがからかいクララからくるみ割り人形を取り上げ壊してしまいます。

    その様子を見ていたドッセルマイヤーはフリッツをしかり追い払います。

    やがて、クリスマスパーティーはお開きになり、来客たちが雪の中帰っていきます。

    みんなが眠りについたところ、クララはふと目を覚まし広間にやってきます。

    すると突然、ネズミの大群が現れ、クララは襲われそうに!

    そこへ、くるみ割り人形が現れクララをかばい戦いますが、がなかなかネズミに勝てません。

    そして、クララも応戦することで、ネズミたちはようやく退散します。

    するとくるみ割り人形は美しく立派な王子に代わり「ネズミから救ってくれたお礼にクララを、一面雪の世界を通り※お菓子の国へと導きます。

    ※お菓子の国は公演によって異なり、魔法の国や人形の国と表現されることもあります。

    『くるみ割り人形』第1幕のみどころ

    『くるみ割り人形』第1幕のみどころは楽しいクリスマスの雰囲気が一転し、怪しい雰囲気のドッセルマイヤーが繰り出す機械人形(人が演じています)にクギ付けになる場面。

    また、ドッセルマイヤーがクララにくれたくるみ割り人形も不思議な雰囲気のある人形なのでこれからの展開が気になる重要なアイテムとなります。

    ネズミの大群とクララ、くるみ割り人形の戦いはドキドキ、ハラハラ!

    そして、くるみ割り人形が王子となりお菓子の国へ行く際に登場する、幻想的な雪の精たちの踊りにも注目です。

    くるみ割り人形』第1幕のヴァリエーション

    『くるみ割り人形』は第1幕にはヴァリエーションはありません。

    しかしながら、クララが1人で踊るシーンや、ネズミとの戦いのシーン、雪の精のコールドバレエは有名なシーンとなっていますので注目度が高いです。

    見逃さないようにしましょう!

    くるみ割り人形』第2幕

    お菓子の国へと旅立ったクララと王子が到着したのは、様々な国のお菓子の精が登場する華やかで可愛い世界でした。

    個性豊かなお菓子の精たちの踊りやクライマックスが気になる第2幕のあらすじやみどころなどを紹介します!!

    『くるみ割り人形』第2幕のあらすじ

    お菓子の国に到着したクララと王子は、様々な国のお菓子の精に歓迎されます。

    そして、お菓子の精による華やかな宴が始まります。

    まず、踊りを披露するのはチョコレートの精(スペインの踊り)そして、コーヒーの精(アラビアの踊り)、お茶の精(中国の踊り)、トレパック(ロシアの踊り)、あし笛(フランスの踊り)と続きます。

    コールドバレエの花のワルツも華やかに登場し、ラストを飾るのは王子と金平糖の精のパ・ド・ドゥです。

    そして、お菓子の国全員で華やかな※コーダを踊り、クララは再び夢の中へ・・。

    目を覚ますとそこはクララの家の広間でした。

    横には壊れたくるみ割り人形が。

    クララが体験した出来事は夢だったのでしょうか?

    クララは愛おしそうにくるみ割り人形を抱え、ストーリーは終わります。

    バレエにおけるコーダ(Coda)とは、幕の終わりに大団円を迎える部分をさします。楽曲においては、独立してつくられた終結部分のことです。

    『くるみ割り人形』第2幕のみどころ

    第2幕のみどころは何といっても個性的なお菓子の国のお菓子の精たち!

    それぞれの国の特徴を掴んだ個性的で可愛いお菓子の精が踊る踊りは『くるみ割り人形』の定番で、発表会などでも上演されることが多いです。

    また、王子と金平糖の精の王子と金平糖の精のパ・ド・ドゥはクライマックスにふさわしく、うっとりするほど華やかです。

    くるみ割り人形が王子になる設定と同様に、クララが金平糖の精になる設定も存在します。

    くるみ割り人形がお菓子の国の女王という設定もあります。

    『くるみ割り人形』第2幕のヴァリエーション

    『くるみ割り人形』の第2幕では王子と金平糖の精のパ・ド・ドゥがあるので、それぞれのヴァリエーションも存在します。

    また、ソロではない場合も多くありますが各国のお菓子の精のヴァリエーションも個性豊かで『くるみ割り人形』第2幕を観る楽しみの1つ!

    下記は『くるみ割り人形』の第2幕に登場するヴァリエーションの一覧です。

    チョコレートの精(スペインの踊り)

    ・コーヒーの精(アラビアの踊り)

    ・お茶の精(中国の踊り)

    ・トレパック(ロシアの踊り)

    ・あし笛(フランスの踊り)

    ・王子のヴァリエーション

    ・金平糖のヴァリエーション

    王子のヴァリエーションと金平糖のヴァリエーションはコンクールでも踊られることも多い人気のヴァリエーションです!

    バレエ公演について

    日本ではバレエの公演に行くことはまだあまり馴染みがないかもしれません。

    そのため、敷居が高いと感じてしまうことも多いようです。

    しかし、実際は案外気軽に行けるものです。

    バレエ公演の基本について紹介しますので、「バレエ公演に行ってみようかな」という方は参考にしてみてください。

    バレエ公演のチケット

    バレエの公演に行くには、まずチケットが必要です。

    チケットの価格はオーケストラ付きの生演奏と、そうでない場合か日本のバレエ団か海外のバレエ団か、全幕公演か※ガラ公演かによって価格は変わります。

    ※ガラ公演とは各作品から抜粋されたパ・ド・ドゥや小作品を集めた公演のことです。

    • チケットの価格

    チケットの価格は大体が3.000円から20,000円くらいの場合が多いです。

    • チケット(座席)の種類

    座席は指定になっておりS席、A席、B席、C席のように分かれています。

    会場にもよりますが、S席、A席は1階、B席、C席は2階や3階ということが多いです。

    1階席は舞台が近く、ダンサーや衣装、舞台の背景など間近で舞台の細かいところまで観ることができます。

    2階や3階席も舞台が遠くなってしまいますが、上から見えるので舞台の全体を観ることができるので意外とオススメです。

    バレエ公演を観に行く時の服装

    実は日本国内のバレエ公演ではドレスコードは決まっていません。

    そのため、スーツやドレスなど普段よりドレスアップする必要はありません。

    バレエ鑑賞は非日常を味わえる機会なので、せっかくなら少しおしゃれをして行くことをオススメします。

    • オススメの服装

    男性 ジャケット、シャツ

    女性 ワンピース、スカート(パンツスタイルでもOK)

    お子さま (女の子)ワンピースやスカート(男の子)襟付きのシャツ、ポロシャツ等

    ※マストではありませんが綺麗めな服装がオススメです。

    • 持っていると便利なもの

    ・オペラグラス

    ダンサーの表情や衣装等といった細かい部分も見ることができます。

    ・ブランケット

    会場内は空調が効いている場合が多く、夏には冷房が強く感じることもありますのでブランケットがあると肌寒く感じる時にも安心です。

    ・A4サイズが入るバッグ

    プログラムを購入したり、他の舞台のチラシをいただいたりするので、それらを入れられるA4サイズのバッグがオススメです。

    これらのものは必須ではありませんが、持っていると便利なものですので参考にしてみてくださいね。

    バレエ公演の鑑賞中マナー

    バレエ鑑賞はマナーに厳しいイメージもあるかもしれません。

    しかし、基本的に意識したいのは「他の観客の邪魔をしないこと」です。

    具体的には下記のことに気をつけます。

    ・上演中に客席を出入りしない

    ・上演中にしゃべらない

    ・物音を立てないようにする

    ・スマートフォンなどの電子機器の操作(上演中は電源をオフにするのが安心です)

    ・客席での飲食

    ・身を乗り出して見ること(後ろの人が見えにくくなってしまうため)

    バレエの公演は一度始まってしまうと休憩まで中に入れないこと・外に出られないこともあります。

    遅刻してしまった時は休憩までロビーで待たなければならない場合もありますので、時間には余裕を持つようにしましょう。

    まとめ

    発表会の演目でも人気のある『くるみ割り人形』はバレエの定番といっても過言ではありません。

    上演される国やバレエ団によってストーリーの設定や展開が異なるため、何度観ても楽しめる作品です。

    毎年、冬の始まりを感じる11月頃から上演されることが多いので、興味がある方は一度観にいってみてくださいね!

    クリスマス気分を盛り上げたいという方も必見です!!

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バレゾナンス総合お問い合わせ:品川高輪教室代表電話:03-6450-3412受付時間:月曜-金曜12:00~20:00 土曜12:00~19:00 日曜10:30~19:00

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